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【名前】野比のび太 【読み】のび のびた 【出典】ドラえもん 【種族】人間 【性別】男性 【声優】太田淑子(アニメ第一作) 小原乃梨子(アニメ第二作/初代) 大原めぐみ(アニメ第二作/二代目) 【年齢】10歳 【外見】 【性格】 【口調】 一人称:僕 二人称:〜くん、〜ちゃん、呼び捨て 【主な能力】
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【名前】野比のび太(のび のびた) 【出典】ドラえもん 【種族】人間 【性別】男性 【声優】太田淑子、小原乃梨子、大原めぐみ 【外見】 【性格】 【口調】 【備考】 以下、本編での活躍など +開示する 本編における動向 初登場話 死亡話 登場話数 スタンス 現在状況 キャラとの関係 キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 [[]]
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「この時代にも、いや僕らの時代には既に帝愛があるのか…」。 のび太は、喫茶店の座席でやや前傾姿勢となり頭を上げた。 小学生だけでは入店できなかった区内の喫茶店。トイメンに座るのはロン毛の黒服だ。 だからというわけでもないだろうが、その人は黒川と名乗った。 「で、どうする?まだ強くなりたい?」 黒服の黒川は、のび太に問う。 それへの返事を先延ばしにしたいからか、先ほどの20世紀で味わったものでは屈指の「リアル」を 思い出してやや体が震えたからか、のび太は両膝の上に置いた手に力を入れ再び下を向く。 そして、コーラフロートをチュゥゥッと一喫。そして息をつぐと開口一番に…。 「はい、今度は地道にしたいです」。 黒川は、裏物DVDを収録・再製(気の遠くなるダビング作業)・出荷する秘密工場を視察に来ていた。 秘密工場といっても、収録だけは別の場所で行われる。しかも、帝愛の息がかかった民家とかだ。 そこで、体育用の長細いマットに行楽用のビニールシートを巻いた物体の上でシコってる最中の… のび太と出遭った。 強くなるため深夜徘徊に行ったのび太は、裏DVD業者にコロッと騙されて別の日にはこういうところに居るのだ。 脇でアクロバティックな姿になって応援してる、ドキュソ風の女性(19歳ぐらいか?)が彼のマネージャーらしかった。 ドキュソ女は、のび太ぐらいの年齢(ころ)初めて下着を売ったクチだ。 それが長じて、半分は情欲のためこういうことをしているのだろう。 とりあえず、債務奴隷でもない奴にこういうことをしたらダメなので撮影が終わってから こういうことを認可したアホどもを召集してデータ収録の装置を全てクリーンアップさせた。 そして、なにげなく黒川はクッションをけった。ドキュソ女が腰の下に敷いていた四角いクッションなのだが。 それを、なんとなくキャッチしたのがのび太。その流れで、黒川はのび太を外へ誘い出した。 それから、腕を組んで歩きながらどういうことだったのか訊いた。それと同時に、のび太が置かれていた状況を教えた。 呆れたことに、それでものび太は闇金のことを「民間でも筋肉だけに頼らずケンカに勝つすべを知っている集団」としか 認識していなかった。弱いくせに、もはやジャンキー…。それもパワージャンキー。破滅型…。 それを見かねたのか、「こんな面白い餓鬼めったにいないぞ」とでも思ったのか黒川はのび太を実家の道場に招いた。 当日、ドラえもんも同行して来た。 「裸の美女が夜のNYを歩くようなものだ」という喩えを聞いたことのある黒川だが、 こいつまさにそれだとしか思えないのび太にかつて見た人物を思い出す。 何がこいつをそこまでさせるのか。それもプロボクシングで勝ち上がるとかじゃなく、漠然と強くなりたいだなんて。 そんな黒川も、あのような出逢い方をした対象に実家の道場の所在地を教えてる時点でけっこー毒されてる。 のび太は、ジャージ姿で道場に来た。入り口で「スリッパはどこですか?」などと聞くのは愛嬌か。 あとあと(中学の挌技室とか)、のび太がヘンに思われたりしないよう一般常識ぐらい教えてやる。 それから、挨拶も早々に立ち合い。なぜなら、土曜日はまだ半ドンのところが多くて夕方まで誰も来ないから。 その半ドンも、のび太にとっては土曜日が半分潰れる苦難という意味を為すようだ。これは鍛え甲斐がある。 隅で正座するドラえもんの脚を不思議に思い見つめながらも、黒川はのび太に相対する。 鯉口が鳴らないので、気分を出すために「シャキーン」とほざいてみる黒川。「ギャッ!」と飛び退くのび太。 そのぐらい、予想すべきだ。ここが少林寺拳法とかの道院やジムに見えるのか。 黒川は”中身”を無造作に、畳やゴザの成れの果てが形作る山へ投げ捨てた。 そして、鮮やかな桜色の鞘をのび太に投げて寄越す。 隅で”中身”が陽光に煌めいているからまだびびってるのび太だが、なぜか黒川が鞘を帯から抜くときの 違和感が頭を離れなかった。ずっとアゴを引いて体の正面に向いていた黒川の貌。 いつの間に、帯から鞘を抜き去ることなんかできたのか。 それからの展開は、のび太がいくつか痣を作るだけに終わった。 鞘をフルスイングするのび太を、手刀や刈り技で崩す。のび太が床に強打しないように、両手で支えてやる。 10分ほどで、こんなルーティンワークと化した。さながら、ヘンな社交ダンスみたいだ。 のび太の属する世帯への”浸透”を既に済ませているとはいえ、あんまり痣を作ったらやばいので 乱捕りは早々に止めた。痛みに呻くのび太はしかし、この黒川より更に強い人間―ここの道場主―に興味を持った。 なぜなら、黒川はすべての技をその人物から教わったに過ぎないと言ったから。 だがその日・・・! 予想外の事態が発生・・・! 「うわっ! それどうしたの!?」「!」「センセイッ・・・」「師範っ・・・」 「くぅわっ、水くれー」。 道場主が、練習の開始時刻に30分余り遅れて道場に帰り着いた。それも、フルボッコで。 「まさか俺がらみじゃ!?」 門弟の木崎という人が、心配そうに訊いてる。でも、道場主はカブリを振る。 それでも依然、道場主は満身創痍だからホッとはできない。 黒川が差し出したお冷。道場主はそれをクイッと飲み干し…コップをコースターに置きつつ別の方を向く。 道場の出入り口がある方だ。そこに、一目で別の武道をしてるとわかる格好の男性が立っている。 蛍光灯の光が、拳法着に反射してキラキラしてる割にはそれがとても体にフィットしてそうだ、 「落し物です」。それだけ言うと、拳法家風の男性は黒い棒のようなものを上がり框に置いて去っていった。 後ろ向きに発進したのに、道場の敷居で蹴躓かなかったし最初の一歩にしては妙に速かった。 そして黒い棒のような物。微妙に湾曲している。それは重厚な黒塗りの鞘だった。 道場主。この闘い方の「八段範士」。先ほどの果し合いの経緯、その話に違和感を覚えるのび太。 道場主は、「一足一刀の間合いから構え合って始めた」「得物は鞘、いつもの稽古のように」とのたまう。 なるほど、確かに抜く手を柔術で捕られて~みたいな展開ではなさそうだ。しかし、違和感。 初めての道場の緊張感と、間近に見た暴力製の”作成物”を見たことで自制心が緩んでいたのだろう。 のび太は挙手した。つい、「野比くん、だったね」と当ててしまう道場主。 「なんで、本身を抜いた果し合いにならなかったんですか?」 本当は、一足一刀の間合いから数抜きをしたのだ。相手も―得物の有無の他は―同じ条件で。 そのうえで、ついぞ一本もとれなかった。それを、ごまかした。 のび太の晴眼を一笑に付して黙殺。だが、せめてもの詫びにと「子守ロボット」とやらに望みを託す。 強敵・龍書文への紹介状。誰への詫びなのか。その悩みの雲が晴れるのを待たず、のび太は次のステージへ向かう。 電気スタンドに照らされた、畳敷きの一室。ショックガンに突き上げられた鉛筆が、薄明かりの向こうで泳いでいる。 本人も、後から認識してるんじゃないかってぐらい普通に・・・途中から二挺拳銃に変わってる。 ロンがショックガンの間合い・・・いや射程距離で勝負を受けてくれるかどうかわからない。 それに、勝ててもショックガンの力によるところが大きい。それでも、早抜きなればこそ。 きっと、ロンは認めてくれる。勝てば、認めてくれる。その想いは確信に近かった。 素手と短銃の違いはあれど、自分の遥か先を歩く人物であろうと。 早抜きを選択(えら)んだ者同士のシンパシィ!! かつて夜の時間帯を利用した月までの踏破計画。あれは挫折したが、今度ののび太は時差を利用して中国へ往く。 そして、夜明け頃に帰ってくる。強くなりたいという思い。 ※予定ありませんが、続きます。金本や野生のエルクを当て馬にする予定もあります。
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野比のび太 カオスロワの主人公の一人(のはず)。 最近は影が薄い。 このロワを起こしてしまった張本人であり、ある意味真の黒幕。 ゲームが始まるきっかけを作った以外には、特に活躍はしていない。 彼の馬鹿な願いをきっかけに、様々なドラマが始まった。
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10月3日 放課後は空き地で対戦した。 最初はジャイアンとだった。 もちろん負けて僕のディアルガはジャイアンのものとなってしまった。 「悔しかったらリベンジするこったなぁwww」 くそぅ……今度は絶対勝ってやる 今日もスネオの行動はおかしかった。 何故か特性が不思議な守りのミカルゲを出したのだ。 お陰でドラえもんは負けてしまった。 ドラえもんは「糞ォ!あのリーゼントもどきがぁぁああああ」 と言っていた。 今日からポケモンを育てよう 10月6日 この頃ドラえもんはポケモンをしている時間が長くなっていた。 時折、 「フヒヒヒヒヒヒヒ……遂に3Vgが来た……」 等と怪しい言葉を呟いている。 一方僕はあることを試していた。 昨日スネオに教えてもらったんだ。 四天王の最初の扉に向かって波乗りした後 (中略) …とすると伝説のポケモン「アルセウス」が手に入ると言うのだ。 今日はポケモンを育てることに専念し、その裏技は今度やることにする。 10月8日 雨 明日はジャイアンにリベンジする。 僕のディアルガを返してもらうためだ。 ドラえもんは今日もずっとDSに向かって独り言を呟いている。 少し心配になった。 と言う事で明日戦うポケモンを書き記すことにしてみる ドダイドス(通称うえきばち ナエトルの名前を植木鉢にして後悔してる) ルカリオ(通称イチ 犬に似ていたので昔を思い出してイチにしてみた) 後一匹は「アルセウス」ってポケモンにしようと思う。 今から挑戦しよう。 10月9日 晴れ なんていうか……全部終わった。 スネオに聞いたら 「やっぱりデマだったか……」 と一言言っただけだった。 いつか殺してやる 10月11日 曇りのち晴れ ドラえもんの情報により、何とかセーブは消さないで済んだ。 明日ドラえもんはスネオにリベンジするらしい。 でももちろん 「こっちは対策してあるんだよね…… どう足掻こうが僕のポケモンには勝てないさ…」 とか言ってる。 密かにドラえもんを応援してた。 10月12日 昼間は空き地でスネオとドラえもんの勝負だった。 スネオはこの間と同じ不思議な守りミカルゲを出してきた。 対するドラえもんはカイロスだった。 スネオはドラえもんの出したカイロスを見て、 「そんな虫使ってるのかよwwまぁ攻撃は……効かな……い」 ……カイロスはかたやぶりだった。 「いやぁ、スカッとするねマスカット!」 ドラえもんはスネオに勝って調子に乗ってる。 僕も今度はジャイアンに勝ってやる 10月14日 曇り 今日はスネオと模擬戦をすることにした。 一瞬、「レディバを使おうかな……」 と意味不明な考えが頭に浮かんだのは内緒だ。 結果……僕の負けだった。 良く分からないけどスネオのテッカニンは茸の胞子を使ってきたのだ。 しかもその後に夢食い……成す術も無く負けちまった。 家に帰ってドラえもんに何故テッカニンが茸の胞子を使えるかを聞いてみた。 「あぁ、アレは改造と言って不法な行為なんだ」 ドラえもんはそう言うと眠たそうに欠伸した。 10月15日 曇り スネオが違法な行為をしている……今日はスネオの家に行った。 「あ?改造の事?今更気づいたのかよwwwww」 スネオは僕を軽くあしらった。 「はいはい、分かったらサッサと帰ってくれ 僕は勉強が忙しいんだ…あ、君は忙しくないのねwwww」 やっぱり殺してやろうと思った。 今日もジャイアンにリベンジするため特訓を重ねていた。 因みにスネオとの勝負で燃え尽きたドラえもんは、 「おいでよ にんぎょうの森」にはまっている。 ちょっと悲しい。 10月17日 曇りのち雨 何かずっとレベル上げているの繰り返し~みたいな感じで段々飽きてきた。 しかしジャイアンとの対戦を想像すると、ポケモンをやらなければならない感じがした。 相変わらずドラえもんは「にんぎょうの森」にはまっている。 今朝は猫の人形のミーちゃんが引っ越してきたそうだ。 ………僕も新しいカセットでも買おうかな しかしDSで3年間、ポケモンで1年分のお小遣いを使い果たした 僕にはそんな道は無かった。 10月20日 雨のち曇り 僕のポケモンも大分強くなった。 これでジャイアンにも勝てるかもしれない…… いよいよ明日はバトルすることになるだろう 今日は早めに寝ることにする。 10月21日 晴れ ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイコノコトハスキ ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン ジャイアンジャイアンジャイアンジャイアン 負けた 10月22日 はぁ…… もうやる気もでねぇや…… 死のう… いや、僕にはまだ残しているものがあるな… PCの中に眠るフェラ○オ集と押入れの奥深くに隠してある大量のエロゲだ。 もう…どうしようか 10月24日 また戦える気がしてきた。 今度は絶対勝とうと思う。 10月25日 ドラえもんが僕に 「努力値」と「個体値」、そして「性格」のことを教えてくれた。 ……厨パで逝けば負ける気はしないぜいやっほうぅぅぅぅぅ 10月26日 エロゲの選択ミスって主人公死んじまった。 まぁこれも良しとする。 ガブリアス……ドラえもんから俗に言う4Vを貰った。 これを使えばほぼ勝ちは決定らしい。 wktk 10月29日 殆どのポケ育成が終わった。 一度パーティでも書き記すことにしよう。 ガブリアス(技はドラえもん仕様) トゲキッス(これもドラえもん仕様) うえきばち(何故かこれは抜きたくなかった) 10月30日 最近精液が薄いんだよな…… 11月1日 明日はジャイアンとの決戦だ。 放課後すぐに家に帰った後、例のフェラ○オ集を見た。 僕としたことが光りの速さで抜いてしまったぜ。 今日は早めに寝ることにしよう。 11月2日 ドラえもんにオナニー見られた 鬱だ、死のう 11月3日 今気づいたけどジャイアンには勝ったよ もう楽勝。 ガブリアスの拘り逆鱗だったっけ? それで殆ど一撃さ。 僕がガキ大将として君臨する日も近いな アハハ、楽しみだ 11月4日 くそみそペニス 一度書いてみたかった。 ごめんなさい 11月5日 学校にしずかちゃんが来ない…… どうしたんだろう 心配だ。
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[名前]野比のび太 [出典]ドラえもん [声優] 小原乃梨子(~2005)→大原めぐみ(2005~) [性別] 男 [年齢]10または11(小学5年) [一人称] [二人称] [三人称] [能力] [性格] 以下、家族バトルロワイアルにおけるネタバレを含む +開示する キャラ名の本ロワにおける動向 初登場話 000 [[]] 登場話数 スタンス 死亡話 [[]] キャラとの関係 キャラ名 状態 呼び方 二人称 関係・認識 初遭遇話 踏破地域 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 A B C D E F G H I J
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前へ スネ夫『まだかな…………』 三人をエンジュに向かわせ、スネ夫はアンノーン達の帰りを待っていた。 この一週間、ドラえもんは時間犯罪者対策を考えていたが、それとは対照的に、 スネ夫はロケット団対策を考えていた。 スネ夫「この作戦は、一週間の間色々な状況を想定した作戦だからね。 絶対成功させてやる。」 スネ夫がそう呟いた時、突然空が黒いもので埋めつくされた。 スネ夫「早かったね。 報告は?」 スネ夫が言うと、アンノーン達は文字列を作り始める。 注)読みにくいから、カタカナはやめました。 アンノーン「奴らの人員は大体約800人程。 それと蛇口はあれをするには申し分ない数があるぜ。」 スネ夫「その他の情報は?」 スネ夫が追って聞く。 アンノーン「奴らの怪電波はラジオ塔内の、特殊アンテナから出されてるらしい。 それと、やはり奴らは電波を利用して我々の通信機器での言動を 盗聴してるようだな。」 スネ夫「やっぱりね。」 やはりそうだったか。 アカネの話を聞くと、いつも奴らは作戦が予め解っているような、 感じが見受けられた。 相手の策を予め知る方法は二つ。 スパイ、もしくは盗聴だ。 彼らを追い払ったのもスパイ、盗聴を避けてのこと。 この世界ではアンノーン文字は自分達しか読めない筈だから絶対に情報は漏れない。 それがこいつらをチョイスした一つの理由だ。 しかし、スパイじゃなくて安心した。 何の問題もなく次の策へ移れる。 スネ夫「ありがとう。 じゃあ、次はエンジュの彼らに例の事を伝えてくれないかな。」 アンノーン「わかった。」 アンノーンはスネ夫の言葉に了解すると、そのまま飛び去ってしまった。 スネ夫をそれを見届けると、コガネの水源の35番道路の湖へ近づいた。 スネ夫「狡い作戦は僕の十八番さ。 さあ、頼むよ。」 スネ夫は繰り出したポケモンにてきおうとうを照射した。 団員「あ~あ安月給は辛いな。」 団員は愚痴を溢す。 しかし、トシミツ様には逆らえない。 自分は元々、孤児院の出身で世間からは、ずっと白い目で見られ、差別を受けていた。 職からあぶれ、用もなく町をただ、さ迷う日々。 日雇いに就いても、あれ、これ、等、名前を呼ばれることなく、物の様に扱われていた。 もう、自分は必要の無い存在だと思っていた。 しかしその時、そんな自分に歩み寄ってきてくれたのがトシミツ様だった。 トシミツ「君……名前なんていうのかい?」 若き日の団員「……スヤキ。」 トシミツ「そうか、スヤキというのか。 君は今日から我々の仲間だ。 よろしく。スヤキ君。」 初めて自分の名を呼んでくれた気がした。 自分は実は利用されているのではと、思った時もあったが トシミツ様のお陰で今の自分がいる。 回想とはいえ、団員は少し目をウルッとさせた。 スヤキ「よ~し! 頑張るか!」 スヤキはそう言い、小をするため、便所へ向かった。 ジョロロロロロロ………。 スヤキは全てを出し尽した様子な顔で便所から出てきた。 余程溜っていたのだろう。 スッキリしたところで、手を洗う為に手洗いの蛇口を捻った。 スヤキ「ん?」 そこで、スヤキは異変に気づいた。 いつもは、綺麗に澄んでいるとは言えないが、 濁ってはいない水が出てくる筈なのにその水は肌色に濁っている。 スヤキ「うわっ!」 スヤキは驚き、手を引いた。 しかし、その反応も虚しく、その水はスヤキに襲いかかる。 スヤキ「うわあああああ」 便所の中にはスヤキの叫び以外は何も残されていなかった。 「また来やがったな。 スネ夫の奴……… もう50人目じゃねえか。」 スヤキ『? ここは何処だ?何が起こった?』 この状況をスヤキは掴みとる事ができなかった。 しかし、ただ、確かなのは、ここは何処かのポケモンセンターの前、 そして目の前のガタイのいい少年が、自分に敵意を剥き出しにしている事であった。 応戦せねば。スヤキは本能でそう感じた。 スヤキ「な、なんだお前は!? 行けっ、コラッタ!」 スヤキはコラッタ以下全てのポケモンを繰り出す。 しかし、それは少年のポケモンに次々と薙ぎ倒されていき、 最後はロープでぐるぐる巻きにされてしまった。 「あ~あ、もの足りねえ。 ただの作業じゃねえか。」 少年はそう言うと、カイリキーに自分を連れていけと指示をすると、 何処かへ行ってしまった。 スヤキ「な、なんだ? これは夢か!?」 スヤキがそう言った時、青い狸が入れ違いにポケモンセンターのドアから出てきた。 青狸「夢じゃないよ。 ほら。」 青狸はその後、夢確かめ機なるものを使い、 スヤキは頬の痛みと共に現実を噛み締める事になった。 カホウはラジオ塔の一室で体を鍛えていた。 自らの鍛練もトレーナーには必要。 それがバトル狂の彼のモットーである。 そこへ、誰かが部屋の中に入ってきた。 キキョウ「ハロー。 カホウ元気にしてた?」 三人衆の紅一点、キキョウである。 カホウ「テメエ、何の用だ………」 疲れているのかカホウの目も自然につりあがる。 キキョウ「何しに来たって失礼ね! ちょっと相談に来ただけよ。」 カホウ「相談だと?」 カホウが聞く。 キキョウ「実はね。 三日前から団員が何者かによって消される事件が起こってるの。」 カホウ「なんだと?」 キキョウの言葉にカホウも驚く。 キキョウ「消された人を見た人は四人いて、その四者の情報が一致してるの。 なんだと思う?」 キキョウの問いをカホウはすかさず打ち消す。 カホウ「いいからなんだ?話せ。」 キキョウは少し、ふくれっつらをした後、話を続けた。 キキョウ「実はね。 被害者が蛇口を捻ったら、水の代わりに変な生物が出てきたの。 被害者がその生物に触った瞬間、突然消えてしまったのよ。」 カホウ「信じらんねえな」 カホウは言う。 キキョウ「信じられないのはその数よ。 全ての水道の蛇口の中に奴は潜んでるようだわ。 しかも、もう既に200人程の団員が消されてる………。 それについて、トシミツ様に意見を聞く前に、アンタに聞いておこうと思ったんだけど………」 カホウは溜め息をついた。 カホウ「俺に言ってる暇があったら早くトシミツ様に報告しておけ。 俺らはそれに従うだけだ。」 カホウがいい放つ。 これにはキキョウも頭にきたようだ。 キキョウ「わかったわよ! もう、あんたなんかに相談しないわ!」 キキョウはそう吐き捨てると部屋を出ていってしまった。 カホウ「水道管から侵入……。 しかも三日で200人を消し去っている。 確かに単独犯じゃねえ。 しかし、それを操っている人物が手練なのは明白。 腕が鳴るぜ。」 カホウはそう言うと、また己を鍛えだした。 ジャイアン「暇だ。」 ジャイアンが呟く。 昨日まで無限にくるのではないかと思えた程の団員が、 何故か今日になって全く来なくなってしまったのだ。 ドラえもん「もしかして、全員送り終えてしまったのかな?」 流石のドラえもんも首を傾げる。 のび太「でも、まだ250人位しか集まってないよ。 きっと作戦がばれたんじゃ………」 のび太が言う。 ここでロケット団員の供給が止まるのはのび太にとってもありがたいことではない。 奴らとの戦いは絶好の経験値稼ぎになっている。 ドラえもんがスネ夫から育てておいてくれと頼まれていたマグマラシはとっくに バクフーンに進化していたし、のび太のピジョンもピジョットに、 ジャイアンのウリムーもイノムーに進化していた。 スネ夫の策も、のび太の策もポケモンの強さが必要不可欠なことに違いはない。 ドラえもん「スネ夫君はこれからどうするつもりなんだろう………」 その時、空一面を黒い絨毯が覆いつくした。 スネ夫「成程。 そうかい。じゃあ、ちょっとエンジュまでお使いをしてきてくれ。」 スネ夫が頼むと、アンノーン達はエンジュに飛び去った。 スネ夫「断水か………。」 スネ夫が呟く。 スネ夫が採った、ロケット団員を大量拉致した策の概要はこうだ。 先ず、アンノーン達に消し去る人数、蛇口の数を確認させる。 確認した後、蛇口の数だけドーブルにみがわりをさせ、分身を作る。 本体は新たなみがわりを作るために待機。 そして、みがわり達にとけるを使わせ蛇口に潜ませる。 この時、なにもなしだと、みがわりドーブルが窒息してしまうので、 てきおうとうで窒息を防いだ。 ドーブルは蛇口の中に待機しているのだから、蛇口を捻れば当然、 ドーブルが出てくる。 出てきたドーブルは敵と一緒に、スネ夫が最後に立ち寄ったポケモンセンター、 すなわち、エンジュのポケモンセンターへテレポート。 そして、そこで待機していたドラえもん達に奴らを倒させる訳だ。 水は生活には必要なもの。 トイレ、飲料、洗顔等人が蛇口を捻る機会は幾度とない。 それ故この四日で250人という驚異的な数を処理できたのだ。 しかし、その弱点は発覚が早く対策を打たれ易いことであった。 そして、現に断水によってその作戦は途絶えたかのように見えた。 スネ夫「奴らの行動は完全に予想の範疇。 逆に、これでやりやすくなった訳だ。 後は奴らがそれに対応してくれれば………」 スネ夫にとって、このドーブルの拉致作戦も、真の目的のほんの一部に過ぎない。 すると、 ドラえもん「お~い。」 スネ夫が思索を巡らせているうちに、エンジュからドラえもんがやって来た。 その傍らには、ドラえもんの新戦力、キマワリがいる。 ドラえもん「スネ夫君………。 君は、本当にいやらしいね。」 ドラえもんがスネ夫に皮肉のように言う。 しかし、その内心ここ一番でのスネ夫の計算高さを頼もしくも思っていた。 当のドラえもんは、今まで時間犯罪者のことしか頭に無く、 この様な大掛りな戦法も考えてなかった。 スネ夫「ああ。 言ったろ。 じわじわ攻めるのは僕の十八番だってね。 さあ、始めてくれよ。」 スネ夫がそう言うとドラえもんは頷きキマワリに指示を出した。 ドラえもん「キマワリ、にほんばれ………」 ドラえもんのキマワリがにほんばれを発動させてからはや3日。 それは確かに絶大な効果を挙げていた。 団員「たっ、大変です! 見張りが………」 カホウ「またか………。」 部下の報告を聞き、カホウがため息をつく。 見張りの部下が熱中症で倒れたのはもう既に50人に及ぶ。 死人が出ていないのが不思議なくらいだ。 カホウ「わかった。 お疲れさん。 ………いや、ちょっと待て。」 カホウの言葉に部下が一礼して去ろうとするが、それをカホウが止めた。 団員「なんでしょうか?」 カホウ「これを持っていけ。」 部下「しかし……。」 カホウ「いいから行け。」 カホウは懐からサイコソーダを取り出し、部下になかば強引に渡す。 部下の扱いは余りに不憫だ。 幹部はクーラーの入った部屋に入ったり、自分用の飲料水を持つことを 許されているが、部下にはそれが許されていない。 部下が去った後、後ろからよく聞く嫌味を含んだ声が聞こえた。 「おやおや、カホウさん。 原則として部下に幹部が物を与えるのは禁止されていますのにねえ。 次の幹部選挙の賄賂ですか?」 声のした方を見ると長身の銀髪の男が立っている。 幹部の中で作戦担当のコウである。 カホウ「コウ………。 テメエ………。」 カホウはコウを睨みつける。 正直、幹部選挙はどうでもいいが、コイツの作戦はどうも納得できない。 カホウ「なんであまごいを使っちゃいけねえんだ!? このまんまじゃ、部下が全員倒れちまうぜ?」 カホウがコウに食ってかかる。 そもそもコイツは前から気に入らなかった。 目的の為には部下の命の犠牲さえもいとわない戦法を平気で採る。 今回の事も多分部下の事は全く考えていないであろう。 コウもやれやれといった口調で反論する。 コウ「簡単ですよ。 もし、あまごいをしたとしましょう。 そうしたら、あの水道から出てくる連中がぞろぞろ町中にやって来ますよ。 ここはセオリー通り後二週間耐えるに限ります。 まさかそんなことも分からないんじゃないでしょうね?」 カホウ「だが熱中症になった部下はどうするんだ? このまま日照りが続けば今は平気な部下もいつか全員倒れるんじゃねえのか?」 カホウも負けじと反論する。 コウ「大丈夫でしょ。 今回の計画が成功すれば施設やらなんやらから集めてきた無能な部下はもう、 用済みになるんだし。 あ、貴方も施設出身か。 これはすみませんでしたねえ。」 カホウ「テメエェェェェ!!!」 カホウはコウの胸ぐらを掴み、今にも殴りつけそうな勢いだった。 しかし、それは急きょ入ってきた来訪者に止められる事になる。 キキョウ「やめて!」 キキョウの叫びに驚き、思わずカホウはコウから手を放した。 キキョウ「さっきまでの会話、全部聞いてたわ………」 キキョウはそう言い、コウに流し目を浴びせる。 しかし、事がこじれると思ったのかさっきの話には一切触れず、本題に入った。 キキョウ「カホウ、良かったわね。 トシミツ様からあまごいの許可が出たわ。」 カホウ「マジか!?」 カホウの顔が明るくなる。 コウ「正気ですか? 奴らの思う壺なのに。」 コウは信じられないといった様子だったが、キキョウはそれを無視し話を続けた。 キキョウ「とにかく、今からカホウはあまごいの準備。 コウはあたしと会議室に行くわよ。 わかった?」 コウは府に落ちない顔をしたが、渋々ついていき、カホウは大急ぎで あまごいの準備を始めた。 スネ夫「計画通り奴らはあまごいを使ってきたようだね。」 場所は変わって35番道路。 雨が降るなかスネ夫は笑みを浮かべる。 そこへ伝言用のアンノーンが飛んできた。 アンノーン「準備OK。」 それを見てスネ夫は更に笑みを浮かべる。 どうやら上手くゲートの見張りはエンジュに送れたようだ。 これで作戦がやりやすくなる。 スネ夫「これで第一次突入の舞台は整った。 雨が視界と足音を奪い突入にはもってこい。 後はジャイアンとのび太次第……。 今回の策の肝の部分を彼らに任せるのは不安だけど………」 スネ夫は一抹の不安を感じたがそれが後に現実の物となるのは本人はまだ知らない。 次へ
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名前:野比のび太 (性別:♂) 年齢15 (1年1組) 射撃部副部長補佐 STR5 DEX6 INT8 アイデア40 CON16 APP10 POW16 幸運80 SIZ9 SAN65 EDU10 知識50 HP13 MP16 回避12 ダメージボーナス:0 ―――――――――――――――――――――――――― [技能] 拳銃:99% 特技(早撃ち):60% 特技(超精密射撃):130% 回避:20% 目星:25% 聞き耳:75% 特性:??? 【技】 「超精密射撃」130%→<特技(超精密射撃)> MP1d5 (射撃攻撃時に併用すると部位狙いのマイナス補正が無しになる。 また針の穴を通すような正確な射撃の為、この技の前では防御や中途半端な遮蔽物は無力) ファンブルした時成功にする。クリスペが出た場合。自分の望む所に銃弾を当てれる。 「ラピッドショット」60%→<特技(早撃ち)>+<拳銃> MP2 (戦闘開始時にのみ使用可能で、「誰か一人に<拳銃>攻撃を1回」出来る。 その後、通常の戦闘。) ☆決闘技能☆ 超次元の精密射撃 HSや部位狙い、武器狙いの-補正が完全になくなる。 武器狙い 相手ではなく相手の武器を狙う。 相手の武器のHPを減らしたら相手は武器を落としてのび太の勝利となる。 刃物は2d8、銃は1d8+3で決める。 肉弾戦の相手には覚醒していないと攻撃できないので負ける。 HS 頭を狙った場合ダメージを+1する。 泣き虫 相手から一度でも攻撃を受けた場合ロール値が1d6になる。弱虫が発動していたら1d3になる。 ただし特定条件下でこの技能はなくなる。 弱虫 相手が怖い相手の場合ロール値が1d5になる。 ただし特定条件下でこの技能はなくなる。 ???
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『メタルのび太』はBARギコっぽい一般の住民である。 通称・愛称めたのび。 神社の住民。 本コテではない名で配信することが多い。 このページの訪問者 -
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のび太は、Tシャツにスペアポケットを『着けて』母校の裏山へ向かう。 上は高校の学ランだ。スペアポケットは、タイムテレビやパワー手袋の置き場へ通じている。 のび太がなぜ、学校以外の外出時にはスペアポケットを肌身離さず着けて行くようになっているのか? 今を遡ること1ヶ月前、のび太の家に泥棒が入った。 その連中は別の区の高校生グループで、いじめグループの死命を制する「佐伯文書」を奪いに入ったのだ。 「佐伯文書」とは、彼らが虐めていた女子生徒「佐伯幸子」がブログもメールも用いずに遺した書簡だ。 その書簡が、以前いじめグループをガスガンで『仲良く踊らせた』練馬区の雄・野比のび太に托されたという 贋情報を掴まされたのだ。その工作をしたのは、もちろん骨川スネ夫。 事件の真相を知る由も無いのび太は、泥棒の手に渡ることを避けるためスペアポケットを肌身離さない。 スペアポケットはタイムマシン発着の抽斗と違い、誰でも手に取ることができる。 だがのび太、あの日の顔ぶれで誰が最も特徴的だったかにまで頭が回らない。 スネ夫の天然パーマは、頭皮の裏の筋肉の奇形が原因でも不思議ではないほど、特徴的だ。 大きくなった今でこそ、同年代にもリーゼントの進化形などでああいう地毛をしている者も存在しうる。 野々宮が最初、何を手掛かりにのび太たちに二度目の関りを持てたのか考えておくべきだった。 かつての通学路を歩き、勝手知ったる裏山へ向かうのび太。 背後に、それも進行方向からジャスト6時の方角に違和感を感じ、左斜め前に飛び出る。 飛び出たときには、もう体の向きを180度転換している。 スネ夫が、ごつい傘を向けている。 見紛うはずもない髪形。 あるいは、勇次郎の背の「鬼」と同じく、スネ夫の前頭は三頭竜でも棲んでいるのだろうか。 「スネ・・・」と言いかけたのび太を民家の塀に追い詰める位置関係で、スネ夫の傘が∞の字を描き始める。 間合いの長短から、のび太は傘を自分の左外側に迎えて右手で掴もうと判断する。 しかし、誤算。スネ夫の傘は、外国製の護身用品で頑丈さが半端ではなかった。21世紀初頭の最新型だ。 スネ夫が軽く突いた前腕に、凄い局地的衝撃のようなものが充満する。 (これを胴体に喰らったらやばいぞ・・・!) ヘタレだった頃の経験からか、のび太はダメージを冷静かつ瞬時に判断できてしまう。 そして、とにかく目先の禍をやり過ごすのが先決だと迷いも余分な緊張も無いマインド。 のび太は、左手に持っていた太極扇を片手だけで広げると、スネ夫の傘をフチで押した。 傘を持っている側の右足の運動靴でビターンッと路面を鳴らして、後退。こけなかった。 中学に上がったばかりの頃、思えばスネ夫とはそれ以来の再会だが、そのときスネ夫は フェンシング・スクールに通い始めたとか言っていた。 のび太は、スネ夫の首か顔面を撃つ覚悟を決めた。 元より、その程度の攻撃は子どものときに何度もしたような未来道具での仕返しよりは、格段に酷い事ではない。 だが右前腕が上がり難い。とても、物を右だけで掴めるとは思えない。 痛いだけでは済まないダメージがあるのだ。 のび太が野々宮を仮想敵にした護身プラン、それは弓手の太極扇といつものガスガンが揃って成り立つ。 太極扇は22世紀の産物だ。太極拳の名手の技が『組み込んで』ある未来道具。 健康器具だから体への負担は極力軽くしてあるが、それでものび太には100秒も連続使用(つかって)られない。 外敵も居ない場所で匂い付き環境映像とBGMを嘗めつつ、決まった型だけをなぞるのが本来の用途なのだ。 外敵というか、安全管理と個人尊重が極まっていてちょっと不審なぐらいでは個性のうちとして共存できてしまう世界の道具だ。 今のスネ夫を撃破するのに120%の万全を期すのはもう、超人に非ざるのび太には電光石火丸の使用しか無い。 空を流れる雲は、そんなのび太に薄っすらと影を落とすぐらいしかしては行かない。 ドラえもんの道具は、未来の国の倉庫からそのつどリースして取り出している。 20回を超える大冒険の途上には幾度も、未来世界そのものの命運が懸ったことがあった。 それでも、古地図が組み込んであるはずの「どこでもドア」やその他の決定的な道具を使えず 敢えてタケコプターや徒歩、潜入など別の困難を伴う手段で冒険したのは一度や二度ではなかった。 未来道具をリース(未来デパートを通じて『買う』)ではなく、所有することは莫大なカネや強権を必要とした。 また、時空のつながりが不安定になると道具のリースそのものが困難にもなった。 四次元ポケットの使用は時間の操作も伴うし、決して全能でも無償でもない。 のび太は日常で、強力な道具をいくつも濫用することなどできなかったのだ。 ましてや、個人が過去の世界で防犯道具をいくつも装備して歩くなど『今の』ドラえもんでさえ考え付くことではなかった。 スペアポケットは、未来の世界で『いつまでも』のび太を待っているドラえもんと、つながってもいる。 あるいは、「ドラえも~~んッッッッッ!!!!!」と叫ぶのも有りだったろう。 だがのび太は、あろうことか勝負を運否天賦に任せてしまった。練馬の野比さんとしてもこんな早々に、なぜ? 相手がスネ夫なら、治らない怪我までには至らないという根拠の無い二段論法。逃げの手。 逃げのようであり、無計画な特攻でしかない選択。 のび太は、未来から現在へ続く因果律に助けられ、この勝負には勝つ。 商業上の機密ゆえドラえもんでも知らないことだが太極扇の実演者は、野比ノビスケ。 百歳を超えてから授かった末子、セワシの七五三を満喫したくて中国4104年の頂に昇った。 ノビスケの拳は、早抜きと手刀が練れていた。 『以前の』ノビスケはジャイアンが伯父に当たり、拳にも早くから悪い影響があった。 「柔に剛あれば強い」。24時間を臨戦態勢と謳い、また強くあるために最新の暗器や無力化兵器を重んじた。 「お前の物は俺の物」。幼年期から続く成功体験に支えられ、ザコマッチョ拳法家として完成してしまった。 長じてはQOLオタクとなり、工業大国となった中国本土で三流どころの海王から雑貨店の深夜店員を任されていた。 もちろんというか、それを任されたことが自慢で宇宙人の触手(斬っても反射をやめない)とかを街で自慢していた。 『今の』ノビスケは、違う。早抜きと手刀が練れていた。善の因果律、その循環。 のび太は、怪我をしている右腕の肘を支点にしてスネ夫の手首に手刀を見舞った。 重心をウンコ座りのように落として、傘とのび太の脇腹がすれ違う。 スネ夫の傘はそのとき、スネ夫が右手首の操作だけで左右を往復していた。 リーチで劣るのび太を確実に追い込むため、スネ夫は悠然かつ確実に歩を進めていた。 それが功を奏した。のび太の手刀が愚地克己みたいな角度で、キレイにスネ夫の関節を振動させた。 ブラックジャックやサップ等のフレイル状の武器で打たれた錯覚を覚え、スネ夫は傘も拾わず走り出した。 のび太に追う余裕は無い。そもそも、のび太にとって禍は過ぎたら、その禍はそれで終わりなのだ。 「やれやれ・・・・・・なんだったんだ?」 痛いのは、痛みが退くまでのこと。しかしこれ、のび太にとって始めての重傷なのだ。 まだそんな世界観から抜け出せないでいるのび太は、病院やお医者カバンという選択肢に 思い至らず、野々宮に会って誤解を解くため裏山へと歩き始めた。